外国人差別に反対訴え 共産・小池書記局長が来和

支持を訴える小池書記局長
支持を訴える小池書記局長

共産党の小池晃書記局長は16日、参院選和歌山選挙区の党公認候補の応援で和歌山市を訪れ、南海和歌山市駅前で街頭演説を行った。

小池氏は同選挙区の状況について、自民党派閥の裏金問題があった議員の代理戦争であり、「和歌山から自民党を出すのをやめよう。自民党の助け舟を出すような政党の政治家を出すのをやめよう」と述べた。

消費税廃止を目指してただちに税率を5%に引き下げる、賃上げを実施した中小企業を支援する制度をつくる、コメ不足を解消し、日本の農業を守るなどの政策に理解を求めた。

さらに、外国人政策が参院選の争点となっている現状に言及し、「賃金が上がらないのも、社会保障が貧しいのも、外国人のせいではない。日本の政治がもたらしたもの。根拠もなく差別を扇動し、ヘイトスピーチをまき散らすことに私たちは反対。人間にファーストもセカンドもない」と述べ、多様性を尊重する社会の実現を訴えた。

立憲民主党の藤原規眞衆院議員(愛知10区)も応援演説に立ち、和歌山選挙区では自主投票となっている立憲の支持者に、共産候補への支援を呼びかけた。

15日には、自民の森山裕幹事長がみなべ町で自民候補を応援。同選挙区に候補を立てた各党は、いずれも党首脳が来県している。