挑戦を起こす政治に 参院選初当選の望月さん

参院選和歌山選挙区で14万1604票を獲得して初当選した前有田市長の望月良男さん(53)は一夜明けた21日朝、和歌山市太田の事務所で報道各社の取材に応じ、「支援いただいた皆さんへの感謝の念があふれてくる。いよいよ始まるなと。選挙で申し上げた約束をしっかりと実現していくスタートラインに立った」と感謝や決意を話した。
望月さんは当選が決まった後、各地の事務所などに集まった支援者にあいさつを行い、21日午前3時ごろに帰宅。家族に感謝を伝え、当選を喜び合う時間を持ったという。同日も早朝に自宅を出て、取材後は終日、支援者回りに走った。
参院議員としての今後の取り組みについては、「地域の課題を国家の課題と位置づけてしっかりやっていく。経済が豊かになり、企業や社会の皆さんが頑張りがいのある、チャレンジが起こっていくことを目指す政治でないといけない。強い経済に基づいた財源で、高齢者福祉や子育て支援、教育への投資などの必要な政策、温かな、優しい政策を実践したい」と述べた。
望月さんは、自民党の候補者選定に敗れた後、無所属で出馬、当選。国会でどのような立ち位置で活動し、自民とどう向き合うかについては、「しっかりこれから考えるというのが答えになる。自分がどんな立場、どんな立ち回りでするのが政策を実現させるためにいいのか、バランスがあると思う」とし、選挙で支援を受けた世耕弘成衆院議員(前自民参院幹事長、離党)と連携して取り組んでいく考えを話した。
自身の得票数、自民公認で次点だった二階伸康さん(47)の10万7390票との差について問われると、「志や思いは通じていくんだなと思う。これほどまで勝たせていただいて大変感謝し、うれしい。支援をいただいた方々がこの数字をつくってくれた。一人ひとりの熱量とかの質が、エネルギーがまさったんじゃないかと思っている」と、改めて支援に感謝した。
保守分裂選挙となったことでの今後の県政界への影響に関しては、有田市長時代に、選挙のしこりを残さないよう、地域の発展のために熱心に行動し、選挙の戦いとまちづくりは別だという考えで取り組んできた経験から、今回も同じだとし、「勝利した方は余計にそうした意識を持ってやらないといけないと思っている」と話した。
