自公退潮、和歌山県内も顕著 参院選比例区

第27回参院選の和歌山県内比例代表の開票結果(小数点以下は四捨五入)は、自民党が10万6887票、得票率24・43%で県内第一党を維持したが、前回2022年(36・06%)に比べ大幅に下げた。全国で14議席を獲得した参政党が6万5008票、得票率14・86%で2位となり、7位だった前回(3・41%)から4倍以上に躍進した。

3位は日本維新の会の5万7665票、13・18%で、2位だった前回(18・25%)を下回り、4位の公明党も5万404票、11・52%で、3位の前回(15・84%)より下がった。

連立与党の自民・公明の得票率は合わせて35・95%。民主党政権時代の10年以来、15年ぶりに50%を下回り、衆参ともに過半数割れとなった両党の退潮ぶりが〝保守王国〟と呼ばれる県内でも顕著に現れた。

その他の野党の得票率は、国民民主党が8・86%(前回4・14%)、れいわ新選組が5・84%(同2・73%)で、いずれも2倍以上に躍進。維新との調整で選挙区の候補を取り下げた立憲民主党は7・34%(同6・72%)と小幅な伸びにとどまり、日本共産党は5・19%(同8・10%)に減らした。

結党後初の参院選となった日本保守党は4・05%を獲得し、NHK党が1・18%(同2・53%)、社民党が1・17%(同1・02%)で続いた。

個人名の県内最多得票は、初当選した公明の司隆史さんの3万4票だった。