特製おにぎりいかが 有功東児童が開発

松尾店長から握り方を学ぶ児童ら(有功東小学校提供)
松尾店長から握り方を学ぶ児童ら(有功東小学校提供)

和歌山市六十谷の有功東小学校の3年光組21人が、オリジナルのおにぎりを開発した。校区内にある飲食店で31日まで販売されている。

児童らは校区の魅力を発見するため、4月に実施した校区探検で、同月に開店した、おにぎりや揚げ物などを販売する「味里六十谷店」を見学した。その際、児童から松尾春菜店長に「自分たちのオリジナルおにぎりを置いてもらえるか」という質問があがり、店の了解を得て開発が始まった。

児童らが最初に考案したのは「枝豆じゃこ昆布」「ウインナーハムチーズ」「唐揚げ」「唐揚げきゅうり」「ケチャップライス」「ワカメ」「卵」の7種類。児童らはきれいな形に握ることに苦戦し、練習を重ねながら、6月23日、同店の松尾店長を学校に招いて講習と試食会をした。きれいな握り方を学び、7種類の食べ比べをした。

炒り卵を混ぜ込んで塩だけで握った「卵」は、「甘くて優しい味」「一番おいしい」と児童に人気で、松尾店長も「卵にはびっくり。意外性がある。味もおいしい」と好評だった。児童らで話し合いを重ね、販売する商品は「卵」に決定。ご飯と卵の最適な割合を決め、さらに松尾店長が卵の味付けを工夫し、19日から店頭販売が始まった。数量限定で150円。店頭のポップやチラシ、二次元コードから参加できるアンケートの文面も児童らが考えて作った。

担任の秋月梨紗子教諭(29)は「皆で話し合い、しっかりと根拠を持って突き詰めていく姿が印象的だった。六十谷をもっと好きになってもらえたら」と話した。

埜中春瑠さんは「いろいろなおにぎりに出合えて良かった。いっぱい作るのが大変だったけど、楽しかった」、沖殿真理亜さんは「重さや大きさをピッタリに測るのが難しかった」、緒方菜奈さんは「みんなでポップやお知らせを作って楽しかった」と話した。

商品の問い合わせは同店(℡080・4490・3310)。