若者の働きやすさ評価 東組にユースエール認定

和歌山市雑賀崎の建設業、㈱東組(東宗弘社長)が、若者の採用や育成に積極的で雇用管理の状況などが優良な中小企業として、厚生労働省の「ユースエール認定企業」に和歌山労働局から認定された。県内で27社目、建設業では5社目の認定となった。
認定を受けるには、直近3年間の新卒の離職率が20%以下、月平均の残業時間が20時間以下、年平均有給休暇取得日数が10日以上、若者の採用・育成に積極的など、複数の基準を満たす必要がある。
認定企業はハローワークでの重点的PRや限定面接会への参加、認定マークの使用が可能になるなどし、企業イメージアップや人材確保が期待される。
東組は1964年に創業し、従業員は50人。直近3年間で新卒者6人を採用し、そのうち5人が定着。2024年度の月平均残業時間は8・2時間と基準値の半分以下、有給休暇の平均取得日数は11・5日で、建設業の全国平均を上回るなどが評価された。
また、東社長は「経営理念の一つとして『会社は人からなる』と掲げて、研修などの人材育成に力を入れている」と言い、人材育成面でも先輩社員による技術研修や新技術の共有を行う社内研修制度「東塾」を展開するなどしている。
同社で19日、和歌山労働局の中山始局長から認定通知書などを受け取った東社長は「これを糧により若手が定着して、たくさん応募が来てくれるような会社にしていきたい」と話していた。