「宇宙の玄関口」に 県がアクションプラン策定

「スペースエントランスを目指す」と話す宮﨑知事
「スペースエントランスを目指す」と話す宮﨑知事

民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」(和歌山県串本町)が立地する県内に、成長産業として期待される宇宙産業を集積するため、県は27日、取り組みの指針「宇宙アクションプラン」を公表した。さまざまな人や企業が宇宙と関わり、夢を実現していく玄関口「スペースエントランス」となることを掲げている。

世界的金融グループ、モルガン・スタンレーの予測では、急速に拡大する宇宙産業の市場は2040年に世界で140兆円規模に上るとされ、県では、1回のロケット打ち上げによる経済波及効果は約12億円と試算されている。

アクションプランは紀南地域10市町村と共同で検討し、策定。重点推進テーマとして①宇宙輸送②衛星製造③地上設備④衛星データ利活用⑤宇宙教育⑥産業人材⑦観光――の7点を設定し、40年に目指す姿、30年ごろまでの中期的アクションを示している。

スペースポート紀伊を有するスペースワン㈱は、30年代に年30回のロケット打ち上げを目標とする。県のアクションプランでも、この高頻度打ち上げの実現に向けた射場や周辺インフラの整備促進、県内事業者の宇宙産業参入につながるセミナーやマッチングイベントなどの実施、関連産業の県内誘致などを進めることを掲げている。

宇宙教育、産業人材の育成では、県内の児童・学生が将来なりたい職業の上位に宇宙産業が位置付けられることなどを目指し、宇宙に関する学びや体験を提供する、宇宙産業に従事する人材創出を目的とした施設の整備、専門カリキュラムの構築などを図るとしている。

宮﨑泉知事は「ロケット発射場があることで和歌山はすごくアドバンテージを持っている。参入企業がどれだけ集まるか、どれだけ外から来てくれるか、人材を輩出していけるか、課題を一つひとつ解決していきたい」と話した。