映画と演劇楽しんで 黒江のホール公開プレ舞台

和歌山県海南市黒江で12月、多目的ホール「べっちんさん100年ホール」がオープンするにあたり、同施設で11月29、30の両日、ホール公開前のプレステージとして若手劇団劇ファクトリー「aon座(あおん)」の上演と短編映画『SUZUKI』の上映がある。
若い力で地域活性化を目指し活動する、まちの調査団実行委員会(田村まさみ委員長)が主催。劇団メンバーで、同委員会でも活動する上富田町出身の紅羽さん(24)らが、演劇などの芸術に挑戦したい若者に、和歌山にも芸術にふれる機会があることを知ってもらいたいと企画した。
aon座は、大阪市の北加賀屋で活動するガールズ劇団(西村菜波座長)。同委員会は、これまで黒江めった祭や駅カフェ交流会など、海南市内のイベントを調査。今回、集大成として記念公演を実施する。
同ホールは紀陽銀行の跡地をリノベーションし、ことし完成。ヒノキの無垢(むく)材の舞台やスクリーンなどを備えたホールに生まれ変わった。約100人が収容でき、演劇や映画上映、コンサートなど多目的に利用できる。
今回上演するのは、県出身の金澤寿美さん脚本の音楽劇「リバース!聞こえない琴線」。仮想空間で探偵女子が謎解きに挑むオリジナルストーリーで、歌とダンスを交えたエンタメミステリーとなっている。
第1部に、紀の川市出身の坂口勝紀監督が手がけた短編映画『SUZUKI』の上映があり、第2部でaon座の演劇が行われる。
このほど開かれた舞台製作発表会で、紅羽さんは「演劇や映画、コンサートなどいろんなことができる場所だと知ってもらえる公演になれば」と意気込みを話した。
29日は午後1時~、5時~の2回公演、30日は午後2時~。チケットは前売り一般2500円、中高校生は1000円(要生徒手帳提示)、小学生以下は無料。当日券は500円増。問い合わせは同委員会(℡080・8316・6663)。