それぞれの色で輝く りら高校が授業発表会

舞台表現や美術などの芸術を学ぶ、りら創造芸術高校(和歌山県紀美野町真国宮・山上範子校長)の授業発表会「りらシアターAutumn」が13日、和歌山市小松原通の県民文化会館大ホールで開かれ、生徒たちは授業の成果を歌やダンスで表現。先日、大阪・関西万博で披露した創作ミュージカル「空海異聞」も再演し、来場した1000人以上を魅了した。
2部構成で、第1部は、りら生の授業発表会、第2部は、芸術を学ぶ子どもたちが集まった銀河の森きのくに子ども舞台芸術団が「空海異聞」を発表した。
りら生の本年度のテーマは「One World.One Planet」。一つの地球に、それぞれが異なる色を持ち、共に生きる喜びを届けたいと意味を込めた。発表会のテーマは、互いに響き合い新たな輝きを生み出す「カラフル」に決め、舞台で表現した。
各発表を色に例え、殺陣基本は「青」で表現。刀を交える美しい姿や迫力あるアクションなど瑞々しさを伝えた。軽やかなステップで元気いっぱいのタップダンスは「橙」、美しく伸びやかなバレエは「ピンク」をイメージして魅せた。
第2部の「空海異聞」は、元劇団四季所属の出演者と講師が指導。空海が修行の途中、災いの神からある村を守る中で気付く大切なものをミュージカルで表現した。
山上校長は「何度も練習を重ね、生徒や子どもたちは、泣いて笑って立ち上がり、相手を認めて成長し、きょうにたどり着いた。それぞれの色で輝く舞台を見てもらえたら」と話した。
ロビーには絵画や動画、写真などの作品も展示された。