「寅さん」上映と演奏会 山田監督らトークも

市民団体「わかやま寅さん会」(西本三平代表)は4月11日、和歌山市小松原通の県民文化会館大ホールで、映画とコンサートを融合した「寅さんとオーケストラとわが街と」を開く。地元の市交響楽団の演奏や『男はつらいよ』の山田洋次監督らによるトークなど、映画の世界観にたっぷりと浸ることができる内容になっている。
同会は同映画に登場する人情味豊かなまちづくりを目指して12人で活動。映画の上映は7回目となる。2024年に市内で主催した上映会の対談で、山田監督が西本代表に「シネマオーケストラを和歌山でやってください」と依頼したことがきっかけで、地域の力でやり遂げたいと同団に声をかけるなどして実現した。
午前と午後の2部構成で、第1部はシリーズ50作目の『男はつらいよ お帰り寅さん』を午前10時20分から上映。ラストには映像に合わせてオーケストラピットで同楽団が生演奏する。第2部は1時半から、「寅さんコンサート」。オープニングテーマをはじめ、これまでに登場した数々のマドンナのテーマ曲、「トロイメライ」などなじみのクラシックなどを披露。俳優の倍賞千恵子さんによる歌や、同市のピアニスト・宮井愛子さんとの共演もある。指揮は同シリーズの音楽を手掛けた作曲家・山本直純の次男で指揮者の山本祐ノ介さんと同団音楽監督の江田司さん。来場者との合唱も予定している。同シリーズの映画に生演奏を合わせた披露は、地方開催は初めて。
その後のトークでは山田監督や倍賞さん、劇中で「満男」を演じた吉岡秀隆さん、北山雅康さん、照明担当で同市出身の土山正人さんらが登場し、作品への思いを語る。ロビーでは地元の名産品や軽食、菓子、工芸品などの出店もある。
9日、同館で開かれた会見で西本代表や同団団長の恩地信博さん、江田さんが本番への意気込みを語った。西本代表は「和歌山でやることに意味がある。にぎわいを取り戻すためにも映画を通して人とまちの関わりを考える糸口になれば」、江田さんは、「映画に生で演奏を合わせるのは初めてで、『これは大変なことだ』と思った。どれも人の心を打つ曲ばかり。映画とコラボして初めてオーケストラが訴えるものがあると伝えられたら」と意気込んだ。
チケットは全席指定で一般が8000円、中学・高校は1500円。ローチケなどで販売。詳細は西本代表(℡090・6972・7976)。

