加茂川の野鳥の生命 谷所さんが下津で写真展

厳しい自然の中で懸命に生きる野鳥を捉えた谷所さんの作品
厳しい自然の中で懸命に生きる野鳥を捉えた谷所さんの作品

和歌山県海南市のアマチュアフォトグラファー、谷所清成さん(67)による写真展「加茂川に集う野鳥たち2~こころゆたかに~」が、13日から29日まで、同市下津町の海南市民交流センターで開催される。地元・加茂川に通い詰めた9年間の集大成として、55万枚に及ぶ全記録の中から厳選した約40点を展示する。

同展は写真と言葉、音が融合し、感性に響く演出が特徴。厳しい自然の中で懸命に生きる野鳥を捉えた作品には、谷所さんの活動に共鳴した協力者による情緒豊かなキャプション(説明文)が添えられ、会場には今展のために書き下ろされた楽曲が流れる。視覚だけでなく聴覚にも訴えかける構成で、見る人が日々の暮らしの中に安らぎと心の豊かさを感じられる空間を目指しているという。

谷所さんは九州産業大学大学院で写真を学び、テレビ局のカメラマンとして活躍したが、35歳で病を患い帰郷。療養中の散歩で加茂川の美しさに魅了され、再びカメラを手にした。2021年の初個展で1000人を超える来場者が作品に見入っている姿を目の当たりにし、「写真は見ていただいて初めて完結する」という真意を実感。

以来、県美術展覧会での2年連続の優秀賞受賞や、多年にわたる文化的貢献を評価された東久邇宮文化褒賞の受章など、精力的に活動を続けている。

現在は母と暮らしながら、加茂川で野鳥の命輝く姿を撮り続けている谷所さん。「加茂川の豊かな生命の輝きを見て、心豊かな幸せなひとときを過ごしてほしい」と話している。

入場無料。午前9時から午後10時(最終日は午後6時)まで。谷所さんは午前10時から午後6時まで在廊する。月曜休館。

問い合わせは谷所さん(℡080・3866・4188)か、同センター(℡073・492・4490)。