剣道に出合えた喜び 金森さんが作文で全国大会へ

近畿大会の表彰状を手にする金森さん㊧と小杉代表
近畿大会の表彰状を手にする金森さん㊧と小杉代表

和歌山市の貴志少年剣道クラブ(小杉栄樹代表)に所属する金森創生(そうき)さん(藤戸台小6年)が、8日に東京の日本武道館で開かれる「第48回日本剣道少年団研修会」(全日本剣道道場連盟主催)に、近畿地区の小学生代表として出場。剣道を通じて得た体験や学びを作文で発表する。

同研修会では、小中学生が日々の修練で感じたことを作文形式で発表。原稿用紙4枚以内にまとめたものを暗唱し、その内容や抑揚のつけ方などの表現力、発表時の姿勢態度が評価の対象となる。

金森さんは、昨年末に有田川町で行われた「近畿地区剣道少年団研修会」で最優秀賞に輝き、全国大会への出場を決めた。

金森さんは1年生から同クラブで剣道を始めた。母親の綾さんによると、人見知りをする性格で、自分から何かをしたいということはほとんど言わないが、ある日「これだけは絶対にやりたい」と、剣道の体験教室のチラシを握り締めて学校から帰ってきたという。1年生の秋から道場に通い、優しくて親切な先輩たちや指導者と出会ったことで少しずつ心を開くことができ、自分を出せるようになったという。小学3年生の弟・蒼波さんも兄の影響で剣道を習い始めた。

金森さんは前回も地区大会に県代表で出場したが、惜しくも全国大会への出場はかなわなかった。

今回、発表する作文の題名は「100万分の1のクローバー」。道場仲間にあげるために四つ葉のクローバーを探していた時、五つ葉のクローバーを見つけたことから思い付いた。

作文には、その出現確率が100万分の1であること、和歌山県の人口が100万人に近く、その中で剣道に出合い、100万分の1の確率で仲間や恩師に出会えた喜びが込められている。当日は、発表会と警視庁の選手を招いた試合練成会がある。

金森さんは「僕が全国大会に行けるのは、道場で出会った剣道仲間のおかげ。(発表は)全く緊張していません」と話す。中学校に進学後も剣道を続ける予定で、「もちろん強くなりたいけど、みんなのことを思いやれる選手になりたいです」と笑顔を浮かべた。

小杉代表は「剣道だけでなく、学びも大切にする『文武両道』を実践してくれたことを誇りに思います。良い結果になればうれしいが、全国の舞台に立てること自体があまりないことなので、今後の自信につながってほしい」と応援している。