「住んで良かった」まちへ 岩出市制20周年祝う

和歌山県の岩出市は19日、市制施行20周年記念式典を同市荊本の市民総合体育館で行った。市民や関係者ら約300人が節目を祝い、さらなる市の発展を誓い合った。
同市は2006年4月1日、当時の那賀郡岩出町が単独で市制を施行して誕生した。多くの自治体が合併を選択する「平成の大合併」が進む中、岩出町は単一の自治体として人口要件を満たし、人口5万1283人で県内9番目の市として産声を上げた。古くは根来寺の門前町として栄え、昭和後期からは交通の利便性を背景に、和歌山市や大阪方面へ通勤・通学する人々の居住地として急速に発展。宅地開発や商業施設の進出がまちの姿を大きく変え、県内で数少ない人口増加を続けた自治体としての歴史を歩んできた。
中芝正幸市長は式辞で、市の歩みを振り返り、少子高齢化など厳しい社会情勢を見据えつつ、「市民一人ひとりが住んで良かったと思えるまちづくりを進めていく」と思いを述べた。
記念事業の一環で公募したロゴマークとキャッチコピーの表彰式では、最優秀賞と優秀賞の計4作品の制作者に賞状が贈られた。キャッチコピーの最優秀賞に選ばれた同市の坂梨安佐子さん(42)の作品「つながる笑顔、広がる未来」は、小学校のPTA活動を通じて感じた地域の温かさを込めたという。坂梨さんは「地域の人が登下校する児童を見守り、笑顔で声をかけてくれる。その笑顔が元気をくれる。岩出はそんなあったかいまち。それを子どもたちが未来につなげてほしい」と笑顔で話し、受賞を喜んでいた。
公共施設合同竣工式では、20~25年に竣工した施設の整備に携わった40事業者らに感謝状が授与された。第2部では、県警音楽隊による記念演奏会も行われ、華やかな音色が会場を包んだ。
市は、5月2日にはJR岩出駅前に新設した観光案内所をオープンさせるなど、20周年を機に交流人口の増加とさらなる活性化を目指していくという。


