和歌山フラメンコ協会25周年 春の祭典で情熱の舞

設立25周年を迎えた和歌山フラメンコ協会(森久美子会長)は24日、和歌山市毛見の和歌山マリーナシティで記念式典と、「春の祭典inポルトヨーロッパ」を開き、節目を祝った。噴水前広場では華やかな衣装の会員たちが情熱的な踊りで魅了し、本場スペインにいるかのような熱気に包まれた。

同協会は、スペインでフラメンコを学び、県内でのフラメンコの第一人者である森さんが中心となり、2001年に設立。現在は約90人の会員が所属している。毎年同所で、スペインで春に行われるフラメンコの祭典を再現した「フェリア・デ・セビジャーナス」を開く他、スペインから一流の舞踊家や演奏家を招き、フラメンコの魅力を伝えてきた。
また、日本人にしか表現できない「和」のフラメンコの舞台を追求。地元の伝説を題材に和楽器などを取り入れ、スペインと日本の文化を融合させた舞台芸術を県内外で公演し、和歌山の文化振興に寄与。2022年度の和歌山市文化奨励賞を受けている。
インターナショナルシアターで行われた式典では新顧問を迎え、会員らが出席した。森会長は発足当時を振り返りながら、出演者や会員、支えてきてくれた仲間、ポルトヨーロッパのスタッフや顧問のサポートに感謝。「新たなフェーズに向かってさらにまい進し、私たちのフラメンコへの愛情がもっともっとたくさんの人に伝播できるよう、これからも地道に精進していきたいと思います」と決意を述べた。
式典後、噴水広場での「フェリア・デ・セビジャーナス」では、約40人の会員が音楽に合わせて華麗なフラメンコを披露。扇子やカスタネットなどを手に、異国情緒たっぷりに舞い、外国人観光客らも足を止めてカメラを向けていた。訪れた市内の50代の女性は「この場所にぴったり。踊りも衣装も華やかですてき。毎月ポルトヨーロッパで見たいぐらいです」と笑顔だった。
屋内シアターでは「情熱のフラメンコライブ」も開かれ、知念響フラメンコ舞踊団をゲストアーティストに、ギターや歌声に合わせて迫力あるステージで魅了した。
森会長は「会長に迎えられてから、無我夢中で続けてきました。フラメンコをする人も少しずつ減っていますが、踊らない会員も楽しみに見に来てくれる。これからも地元の歴史や伝説を織り交ぜながら、多くの方に魅力を届けていければ」と話していた。

