泥まみれで地域交流 紀の川市で田んぼサッカー

「田んぼサッカー」の開催をPRする吉田副代表
「田んぼサッカー」の開催をPRする吉田副代表

田植え直前の田んぼを舞台に、大人も子どもも泥まみれになってボールを追う「田んぼサッカー紀の川カップ」が20日、和歌山県紀の川市北長田で開かれる。イベントを主催するのは、有田市の社会人サッカークラブ「FC KISHU」と、紀の川市を拠点に地域活性化に取り組む「紀の川流域カンパニー㈱」。スポーツを通じて地域を盛り上げようと企画した。観覧無料。

会場となる田んぼは、この日だけは農地を離れ、誰もが飛び込んで遊べる特別なフィールドへと姿を変える。遊休農地を、地域内外の人が笑いながら集う新たなエンタメ空間に変えるのが狙い。

勝敗や技術の優劣よりも、全力で泥に飛び込み、場を盛り上げた人が主役になれるフラットな関係性が、この場所の醍醐味(だいごみ)。

子どもチームの無料招待や地元の協賛、名手病院による医療サポートなど、地域の事業者や関係機関が支え合う「地域一丸」の体制で、誰もが安全に楽しめる環境を整えている。

大会の舞台となる紀の川市北長田の田んぼ
大会の舞台となる紀の川市北長田の田んぼ

FC KISHUの吉田リシェンコ郁生副代表は、今回の取り組みを「農業とスポーツを掛け合わせた社会実験」と位置付け、「この日ばかりは立場を忘れ、泥だらけになって汚れることを楽しんでほしい。泥の中で触れ合う非日常が、地域の農業やスポーツへの関心を深めるきっかけになれば」と話す。

紀の川流域カンパニーのメンバーで、紀の川市地域おこし協力隊の齊藤太朗さんは「単なるサッカーイベントではなく、地域の結び付きを生む『お祭り』として機能させ、地域住民や事業者が結束し、皆でこの場所を盛り上げたい」と意気込む。その熱気や地域とのつながりを、収穫体験や農泊といった次に訪れる理由へと広げ、持続的な地域づくりにつなげていくことを目指しているという。

当日はFC KISHUの選手たちも参戦し、参加者と泥だらけになってプレーする。試合の合間には子ども向けのミニゲームや選手との交流タイムが用意され、締めくくりには田んぼで全員で「餅まき」を行う。

会場にはキッチンカーも集結し、地域一丸となってイベントを盛り上げる。

午前10時から午後4時まで。

場所は紀の川市北長田の紀の川流域カンパニー本社付近の特設会場。

詳細はインスタグラム(@KINOKAWA_HELLO_FARM)で確認できる。