桐蔭女子剣道51年ぶり優勝 県高校総体で栄光

和歌山県立桐蔭高校剣道部が県高校総体剣道競技女子団体戦で、51年ぶり2度目の優勝を果たした。チームで勝ち取った栄冠に、3年の加守田咲花主将は「みんなで涙した瞬間は一生忘れられない」と声を弾ませた。
同校剣道部は3年生4人、2年生3人、1年生2人の計9人。日々の厳しい稽古と生活面での規律を共有し、互いに高め合ってきた。これまで個人戦、団体戦ともに優勝経験はない。
「最後の夏。絶対に負けられない」とメンバーが一丸となり挑んだ今大会は、順調に勝ち進み、決勝の相手は個人戦覇者を擁する耐久高校。個人の実力者がそろう相手に対し、桐蔭は個人戦ベスト8が最高というチーム状況の中、組織力で真っ向勝負を挑んだ。
先鋒が引き分け、次鋒が負け、中堅が引き分けと苦しい展開だったが、副将が1本勝ちを収めて勝負を振り出しに戻した。大将戦も引き分けとなり、決着は代表戦へ。
代表戦には加守田主将が出場。試合は延長3回目にもつれ込み、「体中の汗が止まらなかった」と極限の緊張の中で迎えた水入り直前の際、最後の一振りに全てを託した。
鋭い踏み込みから繰り出した小手は、相手の防御をかいくぐり見事に捉えた。
悲願の優勝が決まった瞬間、「とにかく勝てたという思いだけだった」と加守田主将。応援席の保護者や仲間からは歓喜の涙と大きな拍手が送られた。
顧問の太田浩規教諭はチームについて「個人の力は決して大きくない。しかし、団体としてチームワークで補い合い、運も味方して勝ち上がることができた」と話す。
温井恵巳副主将は「自分の力だけでなく、仲間が何とかしてくれるという信頼がある。失敗しても仲間がいると思えることが、一番の強み」と話す。
部員たちは高校最後の夏となる全国大会を見据え、「全国の舞台でリーグ突破を目指す」と誓う。仲間と共につかんだ51年ぶりの切符を手に、集大成となる大舞台へ挑む。
【女子団体戦メンバー】先鋒・亀岡幸音(3年)、次鋒・宮本璃香(3年)、中堅・温井惠巳(3年)、副将・松本稀裟(2年)、大将・加守田咲花(3年)、補員・岩本唯花(1年)


