亡き恩師・秋満さんを追悼 ジャズドラマー瀧さんら

和歌山市のジャズドラマー、瀧益生さん(83)らによるトリオコンサートが17日、同市米屋町のライブスペース「モーメンツ」で開かれた。この日に83歳の誕生日を迎えた瀧さんは、三十年以上前から親交があり、ことし4月に96歳で亡くなったジャズピアニストの秋満義孝さんへの追悼の思いを込め、心地よく楽しい音楽を届けた。
コンサートには、神戸市の中山良一さん(ベース)、和歌山市の松田美佐子さん(ピアノ)が出演。ジャズのスタンダードナンバー「All of Me」や「Rose room」の他、映画音楽「ひまわり」などを演奏した。
瀧さんがドラムを始めるきっかけとなった楽曲「嵐を呼ぶ男」では、歌唱を交えて熱量あふれるドラムを披露し、会場を沸かせた。また、瀧さんの誕生日を祝うサプライズとして、松田さんから花束が贈られ、来場者による「ハッピーバースデートゥーユー」の合唱が響く一幕もあった。

後半には、秋満さんがスイング・ラテン調にアレンジしたトリオ・ロス・パンチョスのオリジナル曲「その名はフジヤマ」を披露。ピアノ演奏の難易度が極めて高いとされる同曲を、かつて東京の秋満さんの自宅で直接手ほどきを受けた経験を持つ松田さんが、流麗でドラマチックな音色を奏でた。
ステージを終え、瀧さんは「秋満さんに出会えたおかげで、僕のやりたい音楽はこれだと分かった。あの人がおらんようになって寂しい」としのんだ。また「みんな喜んでくれて、笑ってくれて、伝わっているなと思った。一番いい雰囲気でできた。いま、ドラムでこんな音楽をやる人はいない」と話し、今後については「足もガタガタで動かんようになってきたけど、僕らの年代の人があと10年ぐらい聴けるよう頑張りたい」と笑顔だった。


