景況3期ぶりプラス 県内7~9月、先行きはマイナス

近畿財務局和歌山財務事務所は、法人企業景気予測調査(8月15日時点)の結果を発表した。県内企業の7~9月期の景況判断BSI(前期比「上昇」から「下降」を引いた指数)は前期(4~6月期)のマイナス31・6から1・1と3期ぶりのプラスに転じたが、先行き見通しは再びマイナスとなっている。
産業別BSIは、製造業がマイナス2・7(前期マイナス26・3)、非製造業が3・6(同マイナス35・1)で、大幅に上昇した。
先行き見通しは、全産業で10~12月期がマイナス2・2、来年1~3月期がマイナス4・3に下降が見込まれる。
規模別BSIは、大企業(資本金10億円以上)が41・7(前期マイナス33・3)、中堅企業(1億円以上10億円未満)が2・9(前期マイナス17・1)、中小企業(1000万円以上1億円未満)がマイナス10・9(前期マイナス41・7)にいずれも大きく上昇した。
規模別の先行き見通しは、10~12月期で大企業はマイナス16・7に下降するが、中堅企業は8・6、中小企業はマイナス6・5に上昇。来年1~3月期は、大企業が25・0に上昇する一方、中堅企業はマイナス2・9、中小企業はマイナス13・0に下降している。
企業からは、「中東情勢の影響により、シンナーやテープなどの消耗品の価格が高止まりし、一部の溶剤については仕入れが困難な状況が生じている」(金属製品)、「仕入価格の高騰は継続しているものの、必要な資材の調達はできており、調達環境は改善している。仕入れ価格の上昇分を建設単価へ転嫁しているが、受注への大きな影響は生じていない」(建設)、「運転手を中心に慢性的な人手不足の状況にある。募集は継続しているが、応募者が少なく、特に若手人材の確保が課題となっている」(運輸・郵便)などの声がある。
雇用情勢は、9月末時点の従業員数判断BSI(「不足気味」から「過剰気味」を引いた指数)が全産業で25・3(6月末時点20・4)に上昇下降。全産業の今後の見通しは12月末時点が26・4にさらに上昇し、来年3月末時点は23・1にやや下降している。
全産業でみると、2026年度の売上高は6・4%の増収、経常利益は3・4%の増益、設備投資は27・6%の増加を見込んでいる。
調査は県内に本店がある資本金1000万円以上の法人(電気・ガス・水道、金融・保険業は1億円以上)105社を対象に実施し、93社(回収率88・6%)から回答を得た。


