県の人事異動1360人 ワクチン接種体制強化

和歌山県は22日、4月1日付発令の職員の人事異動を発表した。部長級は昇任19人を含む22人。異動規模は前年度から7人増の1360人。2010年度以降、人事ローテーションの長期化を図り、業務の継続性を重視している。異動者の昇任は前年度から62人増の397人。

級別の異動規模は次長級46人(うち昇任41人)▽課長級250人(同93人)▽課長補佐級468人(同138人)▽係長級283人(同106人)▽一般職291人――。新規採用者は159人で、うち女性は55人。

今回の異動による女性職員の登用は、部長級に1人、次長級に2人、課長級に16人、課長補佐級に39人、係長級に26人となっている。

2020年度末の知事部局退職者は175人(うち定年143人)。退職手当は総額33億2833万5000円。1人当たり平均額は1992万8000円。定年退職者の平均額は2156万2000円。

主な組織改正は、カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致推進を担当する県理事を配置▽関西広域連合をはじめとした府県域を超える広域的な連携強化を図るため広域連携担当参事を配置▽新型コロナウイルス感染症への対応に係る体制を強化するため、健康推進課にワクチン接種支援班を設置、医務課、健康推進課、保健所における人員体制を強化▽近畿自動車道紀勢線(新宮道路)の用地取得を推進するため、東牟婁振興局新宮建設部用地課に新宮道路用地グループを設置▽県立医科大学薬学部開設に係る施設整備の終了に伴い、医務課公立大学法人室を廃止し、医務課の公立大学法人班に再編――などとなっている。