ワクチン5瓶を廃棄 冷蔵庫の温度操作ミス

和歌山市は19日、市内の医療機関で新型コロナウイルスワクチン5バイアル(瓶)30回分の廃棄が発生したと発表した。

市新型コロナワクチン接種調整課によると、この医療機関は17日に医療従事者向けに1瓶、18日午前に高齢者向けに4瓶の配分を受け、同日の受け取りから2時間弱が経過した時点で、保管用冷蔵庫内が操作ミスにより常温になっていることが分かった。

国内で使われているファイザー社のワクチンは、常温の場合は2時間以内に解凍と生理食塩水による希釈を行う必要があるため、同医療機関は17日の1瓶を使用不能と判断し、18日の4瓶をただちに希釈し始めたが、作業中に2時間が経過。市保健所に報告の上、同社に確認し、廃棄の指示を受けた。

廃棄分のワクチンは追加配分され、接種に影響はない。市はワクチン接種を行う全医療機関に情報を共有し、改めてワクチン管理の徹底を呼び掛けた。