改正後初の避難指示 梅雨前線影響で県内大雨
梅雨前線の影響で21日は近畿や東海地方など広範囲で大雨が降り、和歌山県内はみなべ町に避難指示が出されるなど警戒が続いた。
災害対策基本法の改正に伴い20日、市町村が発令する避難情報のうち、避難勧告と避難指示が一本化され、避難勧告が廃止されたばかり。みなべ町は全域の4751世帯、1万2231人に避難指示を出し、従来の避難勧告のタイミングで避難指示が発令される県内最初の事例となった。
県のまとめによると、21日正午現在で人的被害は確認されていないが、日高川町熊野川の国道424号で、土砂流出のために片側交通規制が行われている。
一時停電もあり、関西電力によると、同日未明から早朝にかけて田辺市とみなべ町の約690軒で発生。本紙エリアでは、午前8時~10時ごろにかけて海南市の築地、鳥居、名高、藤白で約370軒が停電し、和歌山市では正午現在、湊と松江東の約120軒で続いている。
1時間の最大雨量は、日高川町八斗蒔で46㍉、同町上初湯川と有田川町宇井苔で45㍉。同日午前8時までの累積雨量は、八斗蒔が460㍉、日高川町小川が316㍉、田辺市兵生が254㍉に達した。
公共交通機関では、南紀白浜―羽田を結ぶ日本航空の2便が欠航した。