特別抗告を取り下げ カレー事件で林死刑囚
1998年に和歌山市園部で4人が死亡した毒物カレー事件で、殺人罪などで死刑が確定した林真須美死刑囚(59)の再審請求審で、林死刑囚が最高裁への特別抗告を取り下げたことが24日、分かった。20日付。請求を棄却した和歌山地裁の決定が確定した。
林死刑囚は2009年に刑が確定した後も、一貫して無罪を主張。裁判のやり直しを求めて再審を請求したが、和歌山地裁と大阪高裁で退けられ、特別抗告していた。
これとは別に、林死刑囚は別の弁護士を通じて5月31日付で同地裁に新たな再審請求を申し立てており、今後は地裁でこれに対する審理が行われることになる。