高齢者の接種「終わった」 ワクチンで知事
新型コロナウイルスワクチンの和歌山県内高齢者への接種について、仁坂吉伸知事は3日の定例記者会見で、「(政府目標の7月末で)終わったと思っていい」との認識を示した。
国のワクチン接種記録システム(VRS)では、1日現在で県内高齢者の1回目の接種率は87%、2回目は82%に達している。仁坂知事は、接種を希望しない人などを考慮すると、1回目の接種率がさらに上昇するのは難しく、2回目との数値の差は、VRSの入力の遅れなどが影響しているとの見方を話した。
一般への接種については、7月の第1週には県内で1週間に約7万5000人に接種していたのが、国からのワクチン供給量の減少により、同中旬以降は1週間に約5万人までペースが落ちている。仁坂知事は「終わるのが遅くなるのは非常に残念。国は早く供給することに全力を挙げてもらいたい」と述べた。
県内でも第5波の感染拡大が続いていることから、県民に対しては、東京五輪・パラリンピックの応援は自宅ですること、東京や大阪など感染拡大地域に出掛ける際は会食を控えること、県内への帰省は慎重にすること、ワクチン接種後も感染対策を継続すること、テレワークを活用すること、症状が出た場合は直ちにクリニックを受診することを改めて呼び掛けた。