「ワクチンで児童死亡」デマ 教委ら苦慮
「小学校の児童がワクチン接種後に亡くなった」、「小学校がその事実を隠蔽(いんぺい)しようとしている」
今月に入り、和歌山県内の小学生が新型コロナウイルスワクチン接種後に死亡したとする誤った情報が、SNSを中心に広がった。
この誤情報によって、当該の小学校には「隠蔽するな」といった電話がかかってきており、学校側が否定する事態に発展している。
事の発端は、児童が亡くなった事実が、「ワクチン接種後に亡くなった、親が拡散を望んでいる」といった、誤った情報とともに小学校名まで記載され、拡散されたことがきっかけだ。
さらに、他の自治体の地方議員がSNSで書き込んだことも拍車をかけたといえる。
当該の教育委員会は「今回の件は不慮の事故と聞いています。私たちも確認作業をしましたが、今回の件はデマであり、事実ではありません。不慮の事故ですので、病死でもありませんし、虐待のような事件性があるものでもありません」と状況を説明。
また、同校によると「親御さんはお子さんを亡くされているだけでもつらい状況下にあるのに、さらにこのようなデマの拡散で追い打ちをかけられている状況です。どうか、そっとしておいてください」とデマが拡散されている状態に苦言を呈した。