天然芝が好評 伏虎義務教育学校で運動会

和歌山市立伏虎義務教育学校(和歌山市鷺ノ森南ノ丁)で23日、運動会が開かれ、子どもたちや保護者らが地域のサッカーチームと共に苗の植え付けを行った天然芝のグラウンドで、前・後期合わせて約740人の児童生徒が練習の成果を披露した。天然芝のグラウンドで運動会を行うのは今回が初めて。

同校は6月、日本サッカー協会主催のJFAグリーンプロジェクト「2021年度ポット苗方式による芝生化モデル事業」に採用されたことを受け、JFAから無償提供された苗約3万個を植え付けた。以降、散水などの手入れを欠かさず、順調に育ってきた天然芝は、運動会を前にきれいに刈り込まれた。

リレーやダンスなどの競技に一生懸命取り組む児童らを前に、同校の十河秀彰校長は、「組み体操などで寝転がっても土がつかず、芝のおかげで気にすることなく思い切って表現できる。天然芝にして良かった」とほほ笑んだ。応援に駆け付けた保護者らからも、「歩いている時に砂ぼこりが舞わず、ふかふかして気持ちがいい」「子どもたちにとって走りやすくなったし、こけても痛くないので良かった」など喜びの声が多く聞かれた。1年生の児童は、「芝になって虫が増えたので虫捕りができてうれしい」と笑顔で話していた。

緑のじゅうたんの上で子どもたちが元気にダンス

緑のじゅうたんの上で子どもたちが元気にダンス