いけばな華やかに 和歌山城で野外アート展

和歌山県いけばな協会(岡田芳和会長)による野外アート展が6、7の両日、和歌山市の和歌山城の二の丸庭園で開かれ、さまざまな流派の30作品が華やかに彩った。

「第16回まちなかキャンドルイルミネーション・竹燈夜」に合わせた企画。会場にはストレリチアやアンスリウム、ススキなどを花材に、園内の木陰や石などを生かして配置。発泡スチロールなどの人工物や、つる、竹など、さまざまな素材を組み合わせた斬新で色彩豊かな作品が並んだ。また、夕暮れ以降は会場が幻想的な竹明かりに包まれ、ライトアップされた作品は昼間と違った表情を見せた。

同協会では県内で開催中の「紀の国わかやま文化祭2021」の事業として、「わかやま・いけばな芸術展~きのくに花回廊」と銘打ち、近鉄百貨店和歌山店(11日~15日)と和歌山城ホール(13、14日)でも花展を開く。

岡田会長は「多くの方がお見えになる場所に、お花を連れていこうという感覚です。『花回廊』の企画でも国民文化祭を盛り上げられれば。いけばなを通じてそれそれの会場がつながり、人の流れが生まれればうれしいです」と話していた。

庭園内に華やかな作品が並んだ

庭園内に華やかな作品が並んだ