最新の研究報告や演奏会 20日南葵音楽文庫

紀州徳川家16代当主・徳川頼貞(1892~1954)が収集した約2万点の西洋音楽資料「南葵音楽文庫」について、最新の研究成果の報告、頼貞ゆかりの音楽のミニコンサートなど四つの講座が20日、和歌山市西高松の県立図書館で開かれる。

開催中の「紀の国わかやま文化祭2021」の応援事業。

南葵音楽文庫アカデミー冬(午後1時半~3時半)は、「貴重資料の修復=その心と技 南葵音楽文庫を例にして」、「和歌山が伝える〈南葵の記憶〉」の2題の講義を行う。

重要資料報告会(午前11時~正午)は、同文庫の調査で明らかになった点を踏まえ、重要資料の要件に当てはまる資料を紹介する。

書庫見学会(午前11時、午後2時)は、閲覧室で簡単なガイダンスを行い、貴重書庫内の同文庫資料を案内する。各回1時間程度。

「和歌山の若い才能による南葵音楽文庫ミニコンサート」(午後4時)は初めての企画。「徳川頼貞音楽への旅立ち」と銘打ち、同文庫の特徴的な資料を紹介し、頼貞の自叙伝などに記された音楽歴をたどっていく。

出演は地元の小学生から大学生までの若い才能たち。ピアノの藤田未結さん(小6)、二宮煌太さん(中2)、湯浅晴さん(大3)、柴田陽さん(中2)、バイオリンの桑原七音さん(大1)の他、ピアニストの宮下直子さん、蟹井貴代さんも登場し、シューマン、ショパン、ヘンデルなど多彩なプログラムを楽しめる。

重要資料報告会以外は申し込みが必要。残り定員わずかのものもある。申し込み、問い合わせは同図書館サービス課(℡073・436・9520)。