3人死亡、新規498人感染 クラスターも

和歌山県は17日、新型コロナウイルスに感染した和歌山市の70代男性、80代男性、90代女性の計3人が亡くなったと発表し、県内の死者は累計88人となった。新規感染者は498人で、前週の同じ木曜より49人減少。クラスター(感染者集団)は新たに4件を認定した。

亡くなった3人はクラスターとなった病院や高齢者施設で陽性が確認され、いずれも新型コロナが直接死因となった。

498人の保健所管内別内訳は、和歌山市236人、海南26人、岩出75人、橋本86人、湯浅29人、御坊13人、田辺23人、新宮4人、県外6人。橋本は過去最多となった。

新たなクラスターは、200例目が湯浅管内の有料老人ホームで、職員1人と入所者6人が感染。201例目は和歌山市の病院で、陽性者は職員2人と入院患者8人。202例目は同市のグループホームで、職員4人と入所者6人の陽性を確認。203例目は湯浅管内の製造業で、従業員15人が感染した。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が6日連続減少の326・8人となったが、保健所管内別では、橋本が510・4人で過去最多を更新した。

県内の感染者は累計1万9175人、入院者数は379人、重症者は県基準で41人、国基準で9人。病床使用率は60・8%、入院待機者は3274人。

感染者数はやや減少傾向にあるものの、クラスターの多発は続いており、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「予断を許さない状況に変わりはない」と話した。橋本管内での感染者増については、隣接する大阪府の影響を受けているとの見方を示した。

「予断は許さない」と野㞍技監

「予断は許さない」と野㞍技監