6年連続1倍下回る 22年度高校入試本出願
和歌山県教委は3日、同日締め切った2022年度県立高校の入学試験一般選抜・スポーツ推薦の本出願の状況を発表した。
県立全日制(29校4分校62学科)は入学者枠数6042人に対し、本出願者は一般出願より24人増の計5392人(うちスポーツ推薦113人)が出願し、競争率は一般出願と同じ0・89倍。
6年連続で1倍を下回り、現行の入試制度が始まった09年度以降では、2年連続で最低の0・89倍となるなど、22校4分校43学科で定員を割り込んだ。
県立定時制(7校9学科)は入学者枠数495人に対し173人が出願し、競争率は0・35倍(一般出願時は0・36倍)となった。
県立全日制で競争率上位の学校・学科は、普通科が、向陽1・21倍▽海南(海南校舎)1・16倍▽那賀1・11倍▽紀央館1・08倍▽笠田と桐蔭1・05倍―の順。専門・総合学科は、田辺工情報システム科1・23倍▽和歌山工建築科1・15倍▽神島経営科学科1・13倍▽笠田総合ビジネス科1・05倍▽紀北工機械科1・04倍―となっている。
県教委によると、出願の変更は全日制で302人、定時制で9人が行ったとみられ、増えたのは19校28学科、減ったのは15校21学科としている。
増加が多かったのは順に、和歌山北(北校舎)普通科21人増▽和歌山商ビジネス創造科19人増▽耐久普通科15人増――。減ったのは、海南(海南校舎)普通科24人減▽那賀普通科21人減▽向陽普通科20人減――の順となった。
学力検査は9日、面接・実技検査などは10日に行われる。新型コロナウイルスの濃厚接触者に該当する生徒で要件を満たしている場合、別室で受検できる。感染の疑いなどにより学力検査が受けられなかった生徒は、25日に再学力検査を行う。合格発表は17日午前10時。昨年同様、専用のホームページでも11時ごろに発表する予定。追募集は25日。