「根来寺友の会」発足へ 観光客の誘致強化

 岩出市根来の新義真言宗総本山 「根来寺」 の価値を再認識してもらおうと、 「根来寺友の会」 が21日発足する。 2年越しに市内の発起人8人が温めてきた計画。 同会が中心になり、 寺の文化財などを活用した各種行事で観光客の誘致強化を図る。 発足式は午前11時から、 同寺光明殿で行われる。

 同寺の観光客は年間数十万人。 しかし、 そのほとんどが春の桜や秋の紅葉など行楽シーズンに集中しているという。

 同会は今後、 早朝に経を上げる 「お経を読む会」 などの定例企画と、 近畿36不動尊霊場を巡礼するツアーや 「根来寺能」 「ホタルミニコンサート」 などの大型行事を組み合わせることで年間を通じた観光客獲得を目指す。

 発起人は、 文化協会、 商工会、 観光協会などの各種団体の代表ら。 一般から受け付けている会員は、 100人を超えているという。 発起人代表の市文化協会の稲田武彦理事長 (79) は 「根来寺の本当の歴史を勉強できる機会なので多くの人に参加してほしいですね」 と話している。

 入会を希望する人は、 同寺などに設置されている申込用紙兼振込用紙に必要事項を記入し、 年会費2000円 (賛助会員1万円) をゆうちょ銀行で振り込む。

 問い合わせは同寺内同会事務局 (℡0736・62・1144)。