県内初デジタル商品券 和市が6月議会提案へ
和歌山市は2日、総額43億3703万円を増額する2022年度一般会計補正予算案3件など、9日開会の6月定例市議会に提出する案件を発表。新型コロナウイルスの影響を受けている飲食店や小売店を支援し、市内の消費を喚起するため、スマートフォンで使える県内初のデジタル形式のプレミアム付き商品券を発行する事業などを盛り込んだ。
一般会計3件と特別会計2件の補正予算案の総額は43億4687万円で、このうち新型コロナウイルス対策関連が30億4792万円。補正後の一般会計は1484億4246万円となる。
新型コロナ対策事業の目玉の一つがプレミアム付き商品券の発行。1口4500円を3000円で販売するデジタル商品券45万口、1口4000円を3000円で販売する非デジタル商品券19万口を発行する。
購入上限は1人当たり2口。利用期間は11月から来年2月を予定し、申し込み期間などは予算が成立した後に発表となる。事業費は12億3088万円。
コロナ対策ではこの他、物価高騰に伴い値上げが必要となった小中学校の給食費を据え置くための支援金に7145万円を計上する事業などがある。
コロナ対策以外では、和歌山城に直結する市道中橋線の美装化や緑化の整備に1億8777万円、市内の防災ハザードマップの更新に3589万円などとなっている。
6月議会への提出予定案件は予算関係を含む議案19件、報告関係10件、承認関係1件など。6月議会は9日開会、27日閉会の19日間。13~16日に一般質問、17、20~23日に常任委員会を予定している。