感染増加傾向2週間続く クラスター5件
和歌山県が4日に発表した県内の新型コロナウイルス新規感染者は130人で、前週の同じ月曜に比べて60人増え、前週比の増加は14日連続となった。新規クラスター(感染者集団)は和歌山市の小学校など5件を認定した。
130人の保健所管内別内訳は、和歌山市69人、海南12人、岩出15人、橋本9人、湯浅1人、御坊1人、田辺6人、新宮16人、県外1人。
413例目のクラスターは和歌山市の小学校で、児童16人と職員1人が感染。414例目は同市の物流業で、陽性者は従業員13人。415例目は同市のこども園で、同じクラスの園児5人が感染。416例目は新宮管内の建設業で、陽性者は従業員6人。417例目は同管内の病院で、入院患者10人と職員5人の感染が確認された。413、416、417例目は発表済みのクラスターの関係者から波及したとみられている。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日比6・5人増の134・5人で、
1月21日~2月3日以来151日ぶりに14日連続の増加となった。
県内の感染者は累計4万5393人。入院者数は89人、重症者は県基準で9人、国基準の該当者はなく、肺炎患者は7人。病床使用率は17・4%。自宅やホテルでの療養者は1082人。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は、感染者が増加に転じている理由について、大型のクラスターからの波及が最大の要因と説明。現在の主流であるオミクロン株の変異系統「BA・2」と、より感染力が強いとみられる「BA・5」が疑われる例が混在していることも挙げ、BA・5が広がれば、さらに感染者数が上昇する恐れがあるとの認識を示した。