星林が終盤に集中打 完封リレーで3回戦へ

第104回全国高校野球選手権和歌山大会は8日目の20日、和歌山市毛見の県営紀三井寺公園野球場で2回戦が行われた。第3試合は接戦で迎えた終盤に星林がビッグイニングをつくり、県和歌山を7―0で下した。

 

8日目【第3試合・2回戦】

星林 1 0 0 0 0 0 0 1 5 7
県和歌山 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

〔星〕榎本、溝根―矢代〔県〕北村―松田▽二塁打=船井(星)北村(県)

 

星林は1回表、二死2塁で4番川邉の中前適時打で1点を先制。その後は県和歌山・北村、星林・榎本の両先発が好投し、6回までこう着状態が続いた。

7回裏、県和歌山が反撃の好機をつかむ。先頭の4番北村が中堅の頭を越える二塁打で出塁し、一死3塁としたが、後続が打ち取られ得点できなかった。

直後の8回表、星林は一死3塁から5番西中の犠飛で待望の追加点を挙げた。9回表には、二死2、3塁から中軸の4連打で一挙に5得点を挙げ、勝負を決定づけた。

県和歌山の北村は9回139球を1人で投げ抜いたが、味方打線が抑えられ、終盤は苦しい投球となった。

星林の榎本は8回117球を投げ、4安打11奪三振の好投。最終回は溝根が3人で締め、完封リレーで勝利した。

星林の宮下隼一監督は「次の2点目が取れず苦しい試合だった」と振り返り、「得点圏での勝負弱さに尽きる」と反省を口にした。榎本の投球については、「守りが無失策だったので、リズム良く投げることができた」と喜んだ。次戦の市和歌山については「無欲無心で臨みたい」と意気込んだ。

 

待望の追加点を奪い盛り上がる星林ベンチ