市和歌山、東が8強 星林先制も逃げ切れず

第104回全国高校野球選手権和歌山大会11日目が23日、和歌山市毛見の県営紀三井寺公園野球場で行われ、第2試合でシード校の市和歌山が星林に9―2の7回コールドで勝利。第3試合はシード校の和歌山東が耐久を12―0の5回コールドで下し、8強進出を決めた。

11日目【第2試合・3回戦】

星林 2 0 0 0 0 0 0 2
市和歌山 0 4 5 0 0 0 × 9

(7回コールド)
〔星〕溝根、榎本―矢代〔市〕栗谷、宮本、淵本―松村▽本塁打=藤井(市)▽三塁打=松村(市)▽二塁打=熊本、松村2、堀畑(市)

逆転のきっかけとなった藤井の一発(市和歌山)

逆転のきっかけとなった藤井の一発(市和歌山)

第1試合の星林と市和歌山の試合は、星林が初登板となった栗谷の立ち上がりを攻め、無死1塁の場面で2番矢代が中前適時打を放つと、続く一死1、3塁で5番西中の中前適時打で2点を先制した。

2点を追い掛ける市和歌山は、2回に6番藤井が右中間スタンドへ放り込む本塁打で1点を返すと、一死1、2塁の好機に1番松村の適時三塁打で逆転に成功した。2番堀畑の中犠飛で、さらにリードを2点に広げた。

3回にも、二死1、2塁から9番熊本の適時二塁打で2点を追加し、二死2塁から1番松村が適時二塁打を放ち、試合を決定づけた。

投げては、市和歌山の先発・栗谷が5回73球2失点と粘投。6回から宮本、淵本につないで逃げ切った。

星林の先発・溝根は1回途中35球4失点で無念の降板。腰を痛めていた榎本が登板し、4回途中100球と力投するも市和歌山打線の猛攻を止められなかった。

ベスト8進出を決めた半田真一監督は、「立ち上がりは不安だったが、3点目が入らなかったことが大きい」と話した。藤井の本塁打については、「流れをうちに引き寄せたいところでよく打ってくれた」と喜んだ。

 


 

【第3試合・3回戦】

和歌山東 10 0 1 1 0 12
耐久 0 0 0 0 0 0

(5回コールド)
〔和〕麻田―〔耐〕山下、福本―川合▽三塁打=谷村、山田(和)▽二塁打=此上2、中川、麻田、野別(和)弓中(耐)

初回の猛攻で勝負を決めた和東打線

初回の猛攻で勝負を決めた和東打線

第3試合は、初回から和歌山東打線が猛攻を見せた。1回、一死1塁の場面で3番此上が適時二塁打を放ち先制すると、続く二死1、3塁で6番谷村の適時三塁打で2点を追加した。さらに中川、麻田、野別、此上の連続二塁打などで一挙10得点を挙げた。3回、4回に後も1点ずつ追加し、試合を優位に進めた。

投げては、先発の麻田が5回65球と完封で勝利を収め、最後の8強入りを決めた。

勝利した米原寿秀監督は、先発の麻田について、「初回に思わぬ点数が入って、楽に投げることができた」と話した。打線については、「よく振れていて、打球に伸びがあった。次も打撃の良さと守備を安定させて市和歌山戦に臨みたい」と意気込んだ。