夏の音色涼やかに 春日神社で風鈴まつり
和歌山県海南市大野中の春日神社(三上秀信宮司)で15日まで、全国から寄せられた色とりどりの風鈴が並ぶ「春日風鈴まつり」が開かれている。
漆風鈴をはじめ、ガラス、鉄、陶器などの風鈴約500個が、地場産品の和傘や、洗濯物を干すピンチハンガーにつるされ、境内に涼やかな音色を響かせている。
同神社では1999年に県内で南紀熊野体験博が行われたことをきっかけに、和歌山へ訪れた人に「楽しんでもらいたい」との思いから風鈴を飾っている。漆風鈴は、2010年からまちおこしの一環で行われた「かいなん夢風鈴まつり」のために漆器職人がガラス製の風鈴に漆塗りを施したもの。
短冊に願い事や短歌、俳句が書かれ、九州や青森など全国から送られてきた風鈴も飾られている。「剣道しんどい」「次世代研究者になり、新しいエネルギーを開発する」など子どもたちの愛らしい願いや、「戦争がなくなりますように」など、平和を願う内容などさまざま。三上宮司(59)は「暑い日が続きますが、風鈴の音色で涼んでもらえたら」と話している。