古道の保全で社会貢献 KDDIが寄付

通信大手のKDDI㈱は24日、和歌山県世界遺産協議会(会長=仁坂吉伸知事)に51万7375円を寄付した。寄付金は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の保全と活用の事業に役立てられる。

同社は、社員が行った社会貢献活動によってポイントを積み立て、金額に換算し、社員が推薦する慈善団体などに寄付する「+αプロジェクト」に2008年から取り組んでおり、今回の寄付もその一環。同社は熊野古道の道普請や清掃活動にも10年から参加し、ことしも5月に関西地区の社員とその家族ら45人が活動した。

8回目となった寄付金の贈呈式は県庁副知事室で行われ、同社の田中稔理事・関西総支社長が下宏副知事に目録を手渡し、下副知事は同協議会からの感謝状を贈った。

田中理事は道普請活動や寄付について、「古道の保全だけでなく、地域の皆さんとの交流が深まり、地域創生の役割も大きい。参加した社員は達成感があり、リフレッシュもできる。多元的な意義があり、継続していきたい」と述べ、下副知事は「長く活動を継続していただき、ありがたい。寄付金は有効に使わせていただく」と話した。

感謝状と目録を手に田中理事㊧と下副知事

感謝状と目録を手に田中理事㊧と下副知事