ラジオ体操6万人突破 ビッグホエール前

和歌山県民の健康意識を高めようと、県スポーツ振興財団が平日の毎朝午前8時から和歌山市手平の和歌山ビッグホエール前で開くラジオ体操の参加者が、10月下旬に延べ6万人を突破した。「紀の国わかやま国体・大会」(2015年)の前年にスタートした取り組み。地域の高齢者らが早朝の爽やかな空気を感じながら、心地よい汗を流している。

地域交流の場づくりや健康増進などを目的に2014年8月に開始。当初は二十数人だった参加者は徐々に増え、18年に3万人を突破している。

土・日・祝日を除く平日、1級ラジオ体操指導士の中川聖子さん(78)指導のもと、この日は約40人が参加。中川さんは「6万人を超えたのはうれしく励みになる。ここに来ないと一日のリズムが乱れ、体の調子が悪くなる。ラジオ体操を続けていることが健康の秘訣(ひけつ)」と笑顔で話す。

参加者で最年長の道次大蔵さん(90)は、「楽しいから雨でも来る」と笑顔。

木村いしのさん(82)は、「ここに来ているおかげで体の調子も良く、風邪をひかない」と元気いっぱい。

同財団の横尾英治理事長は「腰に負担をかけたくない人や、体が不自由な人には椅子も用意している。皆さんの健康のためにずっと続けていきたい」と話している。

ラジオ体操で汗を流す参加者

ラジオ体操で汗を流す参加者