和商の相撲部 全国大会で団体初優勝を報告
第37回全国選抜高校相撲弘前大会団体で初優勝した県立和歌山商業高校(中村憲司校長)相撲部の報告会が2月27日、同校体育館で開かれ、4選手と門林三千生監督が1~2年生約560人に喜びの報告をした。
青森県弘前市の県武道館で行われた大会には、全国から選ばれた36校142人が出場。選手5人、マネージャー3人が所属する同校相撲部は、団体(3人制)準々決勝の埼玉栄(埼玉)戦、準決勝の高岡向陵(富山)戦を2勝1敗で勝ち越し、決勝に進んだ。
決勝の足立新田(東京)戦では、先鋒の中西海心選手(1年)が押し倒しで先取。中堅・山本十蔵選手(1年)が引き落としとなり、振り出しに戻るが、大将の西出大毅選手(1年)が押し倒し、初の栄冠を手にした。
報告会では、門林監督が「私たち相撲部がやってきたことが、生徒の皆さん一人ひとりに勇気と希望を与えられたと感じている。今後も全国大会が続きますので、応援をよろしくお願いします」と述べた。
唯一の2年生としてチームを引っ張った谷野元気主将は「優勝できたのは、家族や仲間が支えてくれたからです。この結果に満足せず、活躍していきたい」と謝辞。
中村校長は「今回の優勝は、本当に意義があり、うれしい。ここにいる皆さんで本校の新たな歴史を築いていきましょう」と話し、杉山真生徒会長(2年)も「次の大会でも期待しています」と祝福した。同窓会の小川武理事長は、「大相撲は若い人が憧れる職業。そうした中で好きな相撲ができるという感謝の気持ちをこれからも持ち続けてもらいたい」と激励した。
会場では、相撲部の松本透前監督が制作したDVDが上映され、生徒たちは選手たちの活躍ぶりに大きな拍手を送っていた。