パートの組合員増加 22年県内労組基礎調査
和歌山県は、厚生労働省による2022年「労働組合基礎調査」(6月30日現在)の県内分の結果を公表。組合数は418組合(前年比13組合減)で3年続けて減少したが、組合員数はパートタイム労働者の加盟増加により5万2477人(同389人増)で2年ぶりに増加した。
今回の調査結果によると、県内の推定雇用者数は35万9350人(前年比1万7619人増)で3年ぶりに増加し、労働組合の推定組織率は14・6%(同0・6㌽低下)となった。
組合員5万2477人のうちパートタイム労働者は7636人で、前年より316人増えた。
主要団体別の組合数、組合員数は、連合和歌山が178組合3万5221人、県地方労働組合評議会(県地評)が101組合6590人、その他の団体が79組合5536人、無加盟が60組合5130人だった。
組合員に占める各産業別の割合は、高い方から、製造業19・41%、卸売・小売業17・91%、公務17・54%、金融・保険業8・85%の順となっている。
主要団体別では、連合和歌山が卸売・小売業24・17%、製造業22・27%、公務21・43%、県地評は教育・学習支援業38・25%、医療・福祉28・56%、公務11・59%の順。
地区別では、和歌山市を拠点に活動する組合が218組合(52・15%)とほぼ半数を占め、本紙エリアでは、海南・海草が16組合(3・83%)、那賀が29組合(6・94%)となっている。
規模別では、組合員が29人以下の組合が181組合(43・30%)と最も多く、次いで30~99人が110組合(26・32%)、100~199人が63組合(15・07%)を占めた。
県内の組合員数は1974年の9万6171人、組合数は90年の641組合をピークとして、ともに長期的な減少傾向が続いている。