わかやま農協やろう会 食育活動で特別賞

食と農に関心を持ってもらおうと活動する「わかやま農業協同組合やろう会」(竹山誠一会長)は、農林水産省が主催する「第7回食育活動表彰」の教育関係者・事業者部門(農林漁業者等の部)で審査委員特別賞に選ばれた。

同表彰は、多様な食育関係者を対象に、その功績をたたえ、取り組み内容を広く周知しようと毎年実施している。

同会はJA男の料理教室に参加したメンバーが「地域に貢献できることをしたい」と2016年に発足。現在23人で活動している。親子を対象にした「野菜収穫体験」を開き、採れたての野菜を本来の味が伝わるように工夫して調理し、おいしいと感じることで好き嫌いなくバランス良く食べることにつなげている。

また、「野菜の袋栽培体験学習」では、和歌山市内の幼稚園、小学校で植え付けや栽培管理を指導。子どもたちは和歌山市の特産品である大根やブロッコリーを育てていく過程で、苦労や喜びを学び、食に対する感謝と、農業や地域の農産物に対する理解を深めている。

今回の受賞に、同会の竹山会長は「定年退職後の農業素人集団の私たちが食農教育活動に取り組んできたことが評価され大変うれしく思う。これからもJAを応援しながら活動を通じ、地域が活性するよう頑張っていく」と話している。

表彰式は6月24日、富山市の富山産業展示館で行われる。

わかやま農業協同組合やろう会(県農林水産部提供)

わかやま農業協同組合やろう会(県農林水産部提供)