空から不法投棄を監視 県と県警パトロール
和歌山県は16日、6月の「環境月間」の取り組みの一環で、廃棄物の不法投棄を空から監視するスカイパトロールを県警と合同で行った。
地上から監視の目が届きにくい海岸線や山中、新たに道路が開通した付近などを中心にパトロールし、環境保全に対する取り組みを強化する。
県によると、県内の2022年度の廃棄物不法投棄検挙数は89件92人。昨年のスカイパトロールでは、不法投棄が疑われる現場3カ所を発見し、現地確認を行った。
この日のスカイパトロールは県警航空隊のヘリコプター「きのくに」で実施。和歌山市の西浜へリポートを午前10時ごろに出発。中場毅県環境政策局長ら県職員3人が乗り込み、大阪府との県境、高野山地域を中心に紀北地域を約1時間半にわたってパトロールした。不法投棄が疑われる場所を発見した場合、現地確認の上、撤去指導などの対応を進める。
県廃棄物指導室の秋月邦洋室長は「山深い和歌山で不法投棄の現場を見つけるのにスカイパトロールは有効。美しい自然環境を次世代に残すため、廃棄物の適正処理をお願いします」と話した。