名手駅前の整備事業が完成
平成17年度から進められていた紀の川市の名手駅前地区整備事業 「市道名手市場麻生津線」 (296㍍) が竣工し14日、 テープカットが行われ完成を祝った。 同道路はこれまで、 幅員4㍍と狭く救急車両が通れないなどの問題があったことから幅員8㍍の2車線道路に拡幅された。 また、 京奈和自動車道や国道24号へのアクセス向上が期待されている。
同駅前は古くから旧那賀町の中心地として栄えてきたが、 近年の高齢化などにより商店の閉店などが進んでいたことから再開発の必要性が叫ばれていた。
平成14年には、 約40軒の地元商店主らでつくる 「名手駅前地区まちづくり」 (吉田喜代司会長) が発足。 同会が行政と地区の調整役になり計画を進めてきた。 平成17年度には、 国に同計画を交付金事業の対象となるように要望し、 翌年度には採択された。
竣工式典は、 新たに造られた名手公園で行われ、 市の関係者や協力した地権者ら約50人が出席した。 中村愼司市長は 「地域の中核道路として活用してほしい」 とあいさつし完成を喜んだ。 同事業ではその他、 地区を東西に走る市道栄大黒線 (205㍍) も拡幅された。
同地区で生まれ育ったという藤田和美さん (73) は 「次の世代に残せる立派な道ができてうれしいです。 街灯も風情あるデザインで、 夜もきれいですよ」 と話していた。