有効求人1.16倍 県内5月、情勢判断据え置き
5月の和歌山県内の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0・01㌽低下の1・16倍で、3カ月連続の低下となった。和歌山労働局は「求人が求職を上回る状況が続いており、緩やかに持ち直しの動きがみられる。引き続き、物価上昇等が雇用に与える影響に注意する必要がある」と情勢判断を据え置いた。
近畿の有効求人倍率は横ばいの1・21倍、全国は0・01㌽低下の1・31倍となった。
5月の県内の新規求人(原数値)は前年同月比8・1%減の5385人で2カ月連続の減少。有効求人(季節調整値)は前月比2・3%減の1万6464人で、2カ月連続の減少となった。
新規求人を産業別にみると、前年同月に比べ増加したのは、製造業(60人増)、学術研究、専門・技術サービス業(35人増)など。運輸・郵便業(113人減)、宿泊・飲食サービス業(112人減)、建設業(104人減)、医療・福祉(103人減)などは減少した。
新規求職者(原数値)は前年同月比6・5%減の3176人で2カ月連続の減少。有効求職者(季節調整値)は前月比1・3%減の1万4179人で、3カ月ぶりの減少となった。
正社員について(いずれも原数値)は、有効求人倍率は0・80倍で、前年同月比0・01㌽低下。有効求人は同7・3%減の6702人、有効求職者は同6・9%減の8337人だった。