肉はしっかり加熱を 8月は食品衛生月間

8月は厚生労働省が定める「食品衛生月間」にあたる。夏の暑い時期であり、腸管出血性大腸菌やカンピロバクターなどの細菌による食中毒が多発することから、和歌山市は予防の対策を呼びかけている。

腸管出血性大腸菌は、少数の菌でも発症し、重篤な症状になることがあり、カンピロバクターは市販の鶏肉から高い割合で見つかるため、注意が必要。

食中毒を防ぐには、細菌を食べ物に「付けない」、食べ物に付着した細菌を「増やさない」、食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」の3原則に気を付けて調理することが大切になる。

肉は、初めから細菌やウイルスが付いている場合があるので、新鮮でも、生や加熱不十分な状態で食べると食中毒を起こす場合がある。特に子どもや高齢者など抵抗力の弱い人は重症化する危険性もある。

具体的には、中心部まで75度、1分以上加熱する▽生肉を取り扱う箸などの調理器具は専用にする▽食べる際は別の清潔な箸を使う▽生肉を触った後はしっかり手洗いをする――などが予防のポイントとなっている。

問い合わせは生活保健課(℡073・488・5111)。