智弁和歌山が優勝 県下高校野球新人戦

本年度の和歌山県下高校野球新人戦の準決勝が9日、決勝が10日に和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で行われ、決勝では序盤に9得点と波に乗った智弁が、和歌山東に10―2で快勝し、3年連続10回目の優勝を決めた。和歌山東は9回に意地を見せるも、及ばなかった。

◇決勝

智弁 10
和歌山東

〔智〕渡邉、宮口、中西―福元〔和〕増岡―辻奨▽二塁打=奥、高桑(智)、谷村(和)

◇準決勝

和歌山東
日高

(7回コールド)
〔和〕白木―辻奨〔日〕山田、山村―高尾▽本塁打=谷村(和)▽二塁打=芝(和)、橋本、田端(日)

 

市和歌山
智弁 × 10

〔市〕上野、爲則、木村―麹家〔智〕松倉、金田、中西―福元▽三塁打=宇治田(市)▽二塁打=石山、村上、砂川(市)、花田、藤田、松嶋(智)

決勝で智弁は1回表、五本の単打と三つの敵失などで一挙4点を先制。3回表には、奥、山田、渡邉に適時打が飛び出すなど、さらに5点を追加した。

対する和歌山東は3回裏、先頭の増岡が左前打で出塁すると、続く谷村が右翼線へ二塁打を放って無死二、三塁とし、加藤の二ゴロの間に1点を返した。

和歌山東の先発・増岡は尻上がりに調子を上げて4回以降は1失点で、9回を1人で投げ抜いた。対する智弁は先発・渡邉と宮口の継投で、4~8回の和歌山東打線を、1安打無失点に封じた。

和歌山東は最終回、2死三塁から中松が左適時打で意地を見せるも、その後は得点ならず。智弁は先発全員安打で19安打10得点。5試合連続2桁得点と、大会を通して打線が爆発し、3年連続の新人戦優勝を果たした。和歌山東は、中盤以降は互角の戦いを展開するも、序盤の失点が重くのしかかった。

優勝を決めた智弁の中谷仁監督は、全員が後ろにつなぐ意識で戦えたとし、「まだまだこれから。気を引き締めて挑みたい」と意気込んだ。

3連覇を果たした智弁和歌山

3連覇を果たした智弁和歌山