2人一組で表現 和歌山文協が総合美術展
生け花と絵画や書などの美術作品がコラボレーションする総合美術展が10日、和歌山市七番丁の和歌山城ホール1階展示室で始まった。13日まで。
主催は和歌山文化協会(森本光子会長)。同協会は生け花や絵画、書など美術の幅広い分野で講師活動をする約300人が在籍。華道部員とさまざまな分野の会員が抽選によって2人一組になり、一つの世界をつくり上げる全国的にも珍しい展覧会で、ことしで70回目。初日にはオープニングイベントが行われた。
「音威富士」(おといふじ)というテーマで色鮮やかに描かれた水彩画に合わせて花を生けた阪南市の谷田妙甫さんは「絵を見せてもらって、その時のインスピレーションを大切に花材を探した。緑に少し黄色も混じった黄金ヒバと、ツルウメモドキで秋らしさを出し、うまく表現できたのでは」と話した。
森本会長は「珍しい事をしたいと続けているが、皆さんが自分の流派の中だけでなく、他の人に合わせるというところに意義がある。今後は子どもさんの作品も展示できるような催しを考えてみたい」と話した。
また会期中、同室内ステージで「静と動の共演」と題し、能や吟詠、日本舞踊などの演技やさまざまなワークショップの催しもある。展示は午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。主なステージの日程は次の通り。
【11日】華道ワークショップ(午前10時~正午)、日本画ワークショップ(午後1時~4時)、日本舞踊ワークショップ(4階和室、2時~4時)
【12日】書道教室小中学生実演ワークショップ(午前10時~正午)、吟詠(午後1時~2時50分)、日本舞踊(3時~4時)
【13日】版画ワークショップ(午前10時~正午)、スケッチワークショップ(午後1時~4時)。