31人が捉えた和歌浦 雑賀小6年が写真展
和歌山市西浜の市立雑賀小学校(島本和昌校長)6年4組の児童31人は、和歌浦の魅力をテーマにそれぞれの視点で撮影した写真を9、10の両日、同市和歌浦南の和歌の浦アート・キューブで展示する。北島一颯(いぶき)さん(12)は「一人ひとり魅力を感じるところが違うので、新しい発見をしてほしい」と話している。
同クラス担任の遠茂谷(おもたに)佑樹教諭(34)が「写真を撮り、残していくことは将来の財産になり、地域を愛することにつながる」と、総合学習の授業で昨年4月からスタート。
1学期は片男波を撮影。2学期は和歌浦にはどんな魅力があるか学習。3学期は和歌浦の写真愛好家、山下仁さん指導のもと撮り方を学びながら名所を巡った。
山口芽依さん(12)は「透明できれいな海を伝えたい」と、石に文字を書き、海に沈む写真を撮った。
北島さんは、夕日が沈む片男波海岸で子どもが佇む姿を幻想的に捉えた。「片男波海岸での夕日を見たことがなかったが、とてもきれいだった」と話し、「写真は人によって撮り方が違い、その考えを知ることができて面白い。この授業で和歌浦の美しさを実感し、写真の奥深さを知ることができた」と笑顔。
写真には1枚ずつに、なぜその場所を選んだのか、工夫したところ、見てほしい部分などの解説が添えられている。
児童らは写真展の1週間後に卒業式を控えており、北島さんと山口さんは「小学校の良い思い出となるよう、たくさんの人に来てほしい。応援してください」と呼びかけている。
正午から午後5時まで。問い合わせは同校(℡073・444・1480)。