保育料4000円徴収へ 和歌山市の学童保育
和歌山市教育委員会が来年7月1日から、 小学1~3年生を対象にした放課後の学童保育「若竹学級」の利用者から施設利用料(保育料)として月額4000円を徴収する議案を市議会12月定例会に提案することが21日、 明らかになった。 市教委がこの日、 市議会経済文教委員会で報告した。
若竹学級は、 昭和47年にスタート。 現在、 市立小学校53校中50校にあり、 本年度中に全校に設置する予定だ。 8月末現在、 2057人の児童が利用し、 待機児童数は59人。 利用料は無料 (おやつ代は別途徴収) となっている。
青少年課によると、 市が把握している中核市36市の保育料の平均 (月額) は約5700円。 県内9市では、 無料実施は和歌山市のみで、 8市の平均は約7300円。
市が提案予定の月額4000円の根拠は、 国の 「運営費の半分は保護者負担。 残りの半分は国と中核市で負担する」 という考え方に基づき、 同学級の運営費の半分を延べ利用者数で割って算出。 ただし、 同学級が子育て支援の一環であるため、 減免制度の導入も検討している。
保育料徴収については、 これまでも同委員会で 「500円、 1000円でも徴収すべきだ」 とする意見があり、 2年前に市教委が徴収に向けて舵を切ったが、「学級の開設時間が学校ごとに違ったり、 エアコンなどの環境設備が整っていないので負担をお願いできない」として保留していた。ただ、この日の同委員会では、委員から 「いきなり4000円を徴収するのはいかがか」などと、とまどいの声が上がった。
同課は 「受益者負担という考え方のもと、 利用料として負担をお願いしたい。 待機児童の解消など、 若竹学級のさらなる充実に努めたい」 と話している。