願いよ、天まで届け 紀三井寺にササ飾り

7月7日の七夕を前に、和歌山市の紀三井寺(前田泰道貫主)では、本堂前の両脇に約3㍍の大きなササ2本が設置されている。境内の竹やぶで切ったササを前田貫主と職員らが柱にロープで固定。参拝客は短冊に願い事を書き、自由につるすことができる。

ササは7日に本堂から観音様の聖火が大樟(おおくす)前の炉に運ばれ、読経と共にたき上げられ、願いを天へ届ける。願いを短冊に書き込み、つるしたササの持参も受け付ける。

同日は紀三井寺観光協会の主催で午後6時ごろから、本堂前の参道には夜店が並び、7時ごろから七夕ちびっ子のど自慢大会が開かれる(出場者募集は6時から)。ケーブルは午後5時半から8時半まで特別運行する。

前田貫主は「ことしはコロナ前のように盛大なお祭りを予定している。境内は子どもの解放区になるので楽しんでほしい」と話していた。

 

設置したササの前で笑顔の前田貫主㊧と職員ら
設置したササの前で笑顔の前田貫主㊧と職員ら