女子硬式野球全国V 中学生レッドクイーンズ
和歌山県紀の川市に本拠地を置く女子中学生硬式野球チームYoung RED QUEENS(ヤングレッドクイーンズ)は、神奈川県であった全国選手権大会で初優勝を成し遂げた。過去2回の出場はいずれも初戦敗退と涙をのんだが、今大会では堅い守備と機動力を生かした攻撃で22チームの頂点に立った。
硬式野球に取り組む女子選手が少ないことなどから、チームには全日本少年硬式野球連盟(ヤングリーグ)関西ブロックの加盟チームに所属する和歌山、奈良、大阪、京都、兵庫の女子選手17人が集まっている。県内からは8人が所属。各選手が普段、男子選手と共にそれぞれのチームで練習しており、レッドクイーンズとしては月に1回程度、主に練習試合を重ねている。
2022年4月の発足以降、全国選手権大会には3回目の出場。大会を通して岩出第二中の3年生右腕の畠中智夏投手(15)を軸とした6人による継投と堅実な守備で失点を防ぎ、足や小技を絡めた攻撃で得点を重ねた。
3回戦では先発した畠中投手が抜群の制球力で打たせて取り、3回被安打0無失点と好投し勝利を引き寄せた。
準決勝では昨年優勝のスルガマリンガールズ(静岡)と延長タイブレークの末、9回にスクイズで決勝点を挙げた。決勝では7―2と自力を発揮した。
和歌山市の西脇中3年の辻美玖主将(15)は「最後までみんなが集中して元気いっぱいに仲良く戦えた。楽しみながらつかんだ優勝」と笑顔。畠中投手は「とにかくうれしいしかない。全試合で投げられて良かった」と話した。
17日には選手14人と大日向眞一監督らが県庁を訪問し、岸本周平知事に成果を報告した。岸本知事は選手に野球が好きかを尋ね、「好きなことを思い切りやって」と伝えた。
県内のメンバーは次の皆さん。
辻美玖(和歌山市立西脇中)▽畠中智夏(岩出市立岩出第二中)▽小谷心音(和歌山市立有功中)▽西山稀夏(和歌山市立西浜中)▽溝畑咲希(和歌山市立高積中)▽中本梨愛菜(橋本市立隅田中)▽永坂瑠菜(同)▽冷水柚心(橋本市立紀美東中)