県景況4カ月ぶり改善 全国、近畿を下回る
帝国データバンクによる8月の景気動向調査で、企業の景況感を示す景気動向指数(DI)は、全国が2カ月連続改善の44・3(前月比0・5㌽増)、和歌山県内は4カ月ぶり改善の43・0(同1・9㌽増)となった。
全国のDIは、10業界のうち「金融」「不動産」「サービス」の3業界が悪化し、「製造」「建設」など7業界で改善。国内景気は、観光産業や季節的な需要がけん引し、全体の景況感を押し上げた。
業界別の数値を見ると、「製造」が40・7(前月比0・9㌽増)、「建設」が47・3(同0・4㌽増)でいずれも3カ月連続の改善、「運輸・倉庫」は45・0(同2・4㌽増)で2カ月ぶりの改善、「農・林・水産」は43・3(同2・1㌽増)で3カ月ぶりの改善などとなった。
県内DIの全国順位は26位、近畿2府4県では4位。近畿のDI(43・5)、全国のDIをともに下回った。
規模別では、大企業が52・1(前月比7・7㌽増)中小企業が42・1(同1・2㌽増)でともに改善し、小規模企業は40・7(同1・2㌽減)に悪化。業界別では、「小売」「建設」「サービス」は悪化したが、「運輸・倉庫」「卸売」が改善した。
先行きの見通しは、3カ月後が43・6(前月43・9)で悪化したものの、6カ月後は44・3(同42・6)、1年後は44・7(同44・5)で、いずれも改善傾向となっている。
調査は8月19~31日にインターネットで行い、対象2万7247社(県内257社)のうち1万1414社(同88社)が応じ、回答率は41・9%(同34・2%)だった。